会長 西村坦翆は去る平成18年3月16日午前6時28分を持ちまして逝去を致しました。

脳硬塞で倒れてより6年間、病院での介護生活を送っておりました。

最後の6年間は右半身不髄、言語能力の麻痺により、筆を握る事は叶いませんでしたが、

約半世紀に渡り、地元山口の皆様に

格別の御友誼、御厚情を頂きまして大変にありがとうございました。



近親の者と近隣の御縁を頂いた皆様で3月17日に会葬を行いました。

準備の為に自宅付近の一ノ坂川を歩いていると父、坦翆の書いた表具店の看板が偶然目にとまりました。

澄み切った線の端正な書は、私には遠く、それは美しい日の日本の面影に見えました。

父は新たな旅立ちに赴けど父の魂は教えを教授した多くの方の心や残された作品に、

永遠に生き続けます。



坦翆の残した多くの作品と、精神を受け継いで参りたいと思います。

どうぞ今後も変わらぬ皆様の御友誼、御厚情のほどを宜しくお願い申し上げます。